理事長挨拶

当組合は、長野県内4地域の優良葬儀社で構成され、昭和56年に長野県知事の認可を取得し、葬祭事業専門業者団体として歩んでまいりました。近頃、人生の終焉は、生活の一部として捉えられ、人々の関心がより向けられるようになるにつれ、葬儀の態様も移り行く時代環境に対応して変化して参りました。

今ほど豊でなかった時代の葬儀は、家と村(人縁・地縁)という発想から人と人のつながりに重きを置いたものでしたが、高度経済成長を背景に核家族化が進むにつれ社縁(会社)中心の葬儀へと変化しました。

昨今は、少子高齢化に伴う単身化や未婚率の増加により、本来の地域ぐるみの葬儀は、徐々に崩壊してきております。特に近年は、超高齢社会となり故人、喪主共に高齢者であるという事情から会葬者も減少傾向にあります。また、無宗教などの要因により近親者のみで行う家族葬が増加しております。

本来、葬儀は、故人と生前縁のあった方々が集い、故人を偲び、お別れするという人生最後の大切なセレモニーであり、厳粛なものであると考える私としては、こうした風潮に一抹の寂しさを感じるとともに葬送儀礼の風習を後世に残していくことも大切な使命と考えております。

こうしたことから、私共、葬祭事業者は、「多様化する施主のニーズにどのように応えるか」という命題に、今こそ真剣に向き会うことが大切であると考えております。

幸い、当組合員各社は、葬儀慣習の異なるエリアで事業展開をしており様々な優良な情報提供が可能であります。ご葬儀を行うときの一番の心配事は、葬儀費用への不安とのお声をお聞きします。当組合では、そんな不安を少しでも軽減できればとの思いから4つの葬儀プランを提案させて頂きました。県内それぞれの地域の風習の違いを考慮して平均的な価格をお示しいたしました。

今後、皆様の様々なご希望に寄り添い、ご満足いただけるご葬儀をお手伝いさせていただくために誠心誠意努めてまいる所存です。どうぞお近くの所属組合員にお気軽にご相談ください。

2018年12月1日
長野県葬祭事業協同組合
理事長 伊藤達成